
世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェソス事務局長は3日、コンゴ民主共和国東部で拡大するエボラ出血熱に関して記者会見し、封じ込め対策の進展に手応えを示した。流行の把握が遅れたことを踏まえ、「われわれはまだ後れを取っているが(対応は)追いつきつつある」と述べた。
テドロス氏は5月25日には「流行の拡大速度はわれわれの対応を上回っている」と指摘していた。現地では治療施設の増設や検査体制の拡充が進む一方、追跡できている接触者は約45%にとどまっている。流行を抑えるにはこの割合を90%超に引き上げる必要があるという。
WHOによると、コンゴで感染が確認されたのは344人で、死者は60人。一時1000人超に上った疑い例は検査で陰性が判明するなどし、100人超に減少した。隣国ウガンダでも15人の感染が確認されている。
テドロス氏は5月下旬から6月初めにかけてコンゴを訪問し、現地当局と対応を協議した。今回確認されている「ブンディブギョ株」に対する承認済みのワクチンは存在しない。(共同)
この記事は産経新聞が共同通信社の配信をもとに掲載したものです。